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――本格的にヤバイかもしれない。

臨也は、目の前の状況に柄にもなく焦っていた。
本日、臨也は自らの趣味の一環として、新宿で開催された自殺オフ会に参加していた。
そしていつも通り自殺願望のある人間を観察しに来たのだが、どうにも様子がおかしい。
会場として指定されていたカラオケ店の個室に人がいなかったのだ。
自殺オフ会とは言っても、所詮はネット上での約束だ。冷やかしで悪戯が書き込まれることもある。
今回もただの悪戯だったかと思い、臨也は帰ろうとしたのだが、個室のテーブルの上に一枚の書置きがあるのを見つけた。
そこには、几帳面な字でこう書かれていた。

『奈倉さんへ。10分ほどで戻ります。待っていてください』

10分くらいなら待ってみようかと、飲み物を頼んだのが臨也の不運の始まりだった。
飲み物を運んできた店員を見て、臨也は驚く。そこには何と臨也の宿敵である平和島静雄がいたのだ。

「シズちゃん…。こんなところで何やってんの?」
「トムさんのダチが急病で来られなくなったから、代わりにバイトをやってんだよ」

「てめーは?」と聞いてくる静雄に、臨也は「カラオケ」と短く返した。
いつも顔を合わせれば喧嘩になるだけに、こんなにもスムーズに会話が成立することは、二人にとっては奇跡に近い。
臨也は何となく気まずくなり、いつも通りの悪態をつこうとしたそのときである。
勢いよく個室のドアが開かれた。

「すみません、遅れてしまって!」

息を切らして2人の男が入ってきた。
ネット上では、確か女性だと名乗っていたはずだが、目の前にいる人間はどこからどう見ても男だ。きっといわゆるネカマなのだろう。ネットではよくあることだし、臨也だって他人事ではない。
そんなに待ってないよと臨也は柔らかく笑い、二人の男に席を勧めた。

静雄は、そんな臨也の顔をにらみ付けるようにして見つめている。
その視線が鬱陶しくて「何?」と尋ねると、静雄はふてくされたように「別に」と答えた。

「で、お客さん。注文は?」
「あ、俺たちは後で注文します」

無愛想に聞いてくるバーテン服の店員に、男たちは愛想よく答える。その様はまるきり好青年といった感じだ。
静雄は小さく舌打ちをすると、乱暴に扉を閉め、部屋を出て行った。

「あの…奈倉さんですよね?」

臨也は遠ざかる静雄の背中を見送っていたが、男達の方へと向き直ると頷いた。
男の一人にアイスコーヒーを手渡され、それを反射的に受け取る。コーヒーをすすると、口の中に程よい苦味が広がった。このコーヒーは、先ほど静雄が置いていったものだ。

――これはシズちゃんがいれたのかな。

バーテン服の男が、真剣にコーヒーをいれている様を想像して、臨也の頬が自然に緩んだ。
ああ見えて、静雄は案外料理が上手いのだ。

――いけないいけない。折角ここまで来たのに、シズちゃんはどうでもいいじゃないか。

臨也は、一つ首を振ると、男達に向かって本題を切り出した。

「君達が、ハナさんにリカさん? ちょっとイメージと違うけど」
「ウソついちゃってすみません。男が失恋して自殺するなんておかしいでしょう?」
「別にそんなことないと思うよ。この頃は男女平等社会だしね」

そう言うと、男達は苦笑して自己紹介を始めた。どうやら、先ほど臨也にコーヒーを手渡してくれた男がハナ、もう一人の男がリカと名乗っていたらしい。
ハナはスーツを着たインテリ風の男で、一見してどこかの営業マンに見える。リカの方は、ジーンズにTシャツといったラフな服装をしていた。話によると、現在大学生らしい。

「でさ、二人は死んだらどうするつもりなの?」

臨也は、何度も繰り返してきた質問を男達へと投げつけた。
そんな臨也の質問に男達は、驚いたように目を瞬かせる。

「どうするって…死んだら終わりでしょう?」
「うん。だからあの世とかさ、二人は信じてないわけ?」
「俺、バカだからよく分からないけど、あの世とかは基本的にないんじゃねーか?」

だからこそ人の生き死にはおもしろいじゃんとリカが返した。その答えに、臨也はふと違和感を感じた。この男達は、今までの自殺願望者とは雰囲気が違う。なんというか、不必要に明るすぎるのだ。

「奈倉さんは、あの世を信じているんですか?」
「いいや」
「ですよねぇ。それじゃあ、今日奈倉さんは全てを終わらせるつもりでここに来たわけだ。すごい覚悟ですね」
「…君達のほうこそ」

臨也と男達はお互いに笑顔で顔を見合わせる。
臨也は笑顔を崩さずに心の中で舌打ちをした。

――やばいな。こいつらは俺と同類だ。しかも飛び切りタチが悪い。

そうと分かれば、もはやこの場に用はない。臨也は、さっさと逃げようと立ち上がった。
途端に、ガクリと臨也の膝から力が抜け落ちる。

「駄目ですよ。急に立ち上がっちゃあ。薬のまわりがはやくなりますからね」
「…薬なんて盛って、どうするつもりなのさ」
「どうするって、奈倉さんの自殺のお手伝いをするだけですよ」

そう言って、ハナは薄く笑みを浮かべた。メガネの奥に隠された目が、臨也のことを品定めでもするかのように見つめる。
臨也は、床に倒れこんだ体を起こそうと全身に力を入れた。しかし、胸から下に力がほとんど入らない。かろうじて腕は動くようだが、それもどこまで動くかは怪しかった。きっと先ほど飲んだアイスコーヒーに、男達が筋弛緩剤でも混ぜたに違いない。

――しくじった

臨也は自らの迂闊さに、歯噛みする思いだった。
基本的に臨也は、普通の人間だ。それが今まで情報屋なんて稼業をやってこられたのは、ひとえにその用心深さのおかげだった。
しかしその用心深さが、先ほどドリンクを受け取った瞬間にはなぜか消えうせていた。それは、静雄がいたからだ。臨也は意地でも認めたくもなかったが、静雄が入れたドリンクということで、無意識に信頼している自分がいた。

「俺はねぇ…、人が死ぬ間際に見せる顔が大好きなんだ。あの恐怖と絶望が入り混じった顔。思い出すだけでたまらねーなぁ。な、ハナさん」
「私をあなたと一緒にしないで下さい。私はただ人間の苦痛にゆがむ顔が好きなだけですよ。生き死にはあまり重要でありません」

あなたはどんな顔を見せてくれるんでしょうね、とハナは臨也の顔を覗き込んだ。
ハナと臨也の顔が近づく。

――チャンスだ

臨也は、コートの袖口に仕込んであったナイフを取り出すと、ハナの顔目掛けて投げつけた。しかし、腕に思ったように力が入らず、ナイフは狙いを大きく外す。
それでもハナは驚いたように、目を瞬かせた。

「へぇ、まだ抵抗する力が残ってんのか」

すげーなと呟きながら、リカが臨也の胸元をつかんで持ち上げた。そして反対の手で首を締め上げる。
ギリギリと音が鳴りそうなほど強い締め付けに、臨也の意識は一瞬遠くなりかけたが、今度はポケットからナイフを取り出すと、リカの腕に切りつけた。

「つっ」

リカは小さく叫びをあげると、臨也を締め上げていた手を離した。
そのまま、臨也は地面へとたたき付けられる。臨也は、背中を強かに打ちつけ、その衝撃に何度も咳き込んだ。

「…やってくれるじゃねーか」
「あまり、俺を…見、くびるな、よ」

呂律が回らず途切れ途切れになる言葉を、臨也は必死に紡ぐ。そして、自分を見下ろしてくる男達を嘲るかのように笑った。
臨也の言葉に、リカとハナはお互いに顔を見合わせる。そして、酷くタチの悪い笑みを浮かべた。

「あなたみたいな人間は初めてですね」
「こりゃあ、今日は楽しみだな、っと」

リカは床に倒れこんでいた臨也の腹を思い切り蹴りつける。腹に響いた鋭い痛みに臨也はうめき声を上げそうになったが、歯を食いしばって耐えた。
こういう輩は、人の苦痛に満ちた叫び声に興奮するのだ。臨也は、わざわざ男達を喜ばせてやるつもりはなかった。

「その顔、いいですねぇ。奈倉さんが美形でよかった。綺麗な顔が苦痛にゆがむ様は、とても絵になるんですよね」

そういいながらハナは、臨也の顔へとナイフを這わせた。ナイフは薄く皮膚を切り裂いて行く。臨也の頬に、一筋の赤い線が伝った。
その様子を見て、ハナは満足そうな笑みを浮かべる。そして、おもむろにナイフを振りかぶると、臨也の右手の手のひらへと突き立てた。

「くぁっ」

手のひらに直撃した鋭い痛みに、今度は我慢しきれず臨也は悲鳴を上げる。
そんな臨也を見て、ハナは至極楽しそうに言葉を続けた。

「これでもうナイフは投げられませんね。リカさんは、奈倉さんの足を折っちゃって下さい。さて、時間はたっぷりあることだし、ゆっくりと楽しみましょうか」



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一人の男が普通に店内に入って来た。
背格好も、(かろうじて)服装も、まぁ普通の男と形容しても問題ないだろう。
ただその男が普通でないのは、手に郵便ポストを握っていることだった。

「やっと見つけたぜ。いーざーやーくーん」

地を這うような声とはこのことを言うのであろう。不機嫌そうに吐き出される声は、地獄の扉でも開くのではないかという程に恐ろしかった。――特に静雄の力を知っているセルティにとっては。
店内にいた客・および犯人は、細身の男が片手で郵便ポストを持ち上げているというあり得ない状況に、あっけにとられている。

「げ、シズちゃん」
「お前、ちょこまかと逃げんじゃねぇよ。探すのにどれだけ時間がかかったと思ってんだよ。この糞ノミ虫がよぉ」

静雄は、手に持っていた郵便ポストを乱暴に床に置いた。途端に、ズシンと重い衝撃音がする。
よくよく見ると、ポストの下にはアスファルトの一部がついたままだった。ちなみにポストの裏には引きちぎられたと思われる鉄の鎖が悲しげにぶらさがっている。

「お前! 勝手に入ってくるな!!」

いち早く我に返った入り口の見張り番が、静雄の肩に手をかけた。
途端に静雄のこめかみに青筋が浮かぶ。

「ああ? 俺は今あそこにいるノミ虫と話をしてるんだ。勝手に割り込んでくるんじゃねーよ!」

静雄は、振り向きざまに男のあごへとアッパーカットを繰り出す。
見張り番は一瞬宙へと舞うと、ものすごい音を立てて地面にたたき付けられた。そのまま気絶したようで、男はうめき声一つもらさない。しかし、確実にあごの骨は砕けたであろう。顔の形が明らかに変わっている。

「何だこいつ。クソ臨也の仲間か?」
「いや、状況をよく見ようよ、シズちゃん。無駄に頑丈な体だけが取り柄だったのに、ついに目が悪くなっちゃったの? あ、違った。目じゃなくて頭が悪いのか」

臨也は銃を突きつけられた状態のまま、これ見よがしに大きなため息をついた。
その様子は余裕たっぷりで、とても命の危険にさらされている人間のようには見えない。まぁ、いつもどおりの臨也だ。
そんな臨也の態度が、静雄の怒りを余計に煽る。

「臨也よぉ。てめーは、よっぽど死にたいらしいなぁ。そんなに死に急いでどうするんだ? どうせ死んでも地獄に行くだけだぞぉ」
「やだなぁ、シズちゃん。死後の世界なんて信じてるの? そんなものどうせあるわけないのに」
「ごちゃごちゃうるせーよ。いいからお前は死ね!」

そういうと、静雄は横に置いていた郵便ポストを臨也に向かって投げつけた。
しかし、ポストは狙いを少し外れて臨也の隣へと落ちる。そこはちょうど、犯人の一人が金をつめていた場所だった。
状況をつかみきれず呆けていた犯人は、飛んでくるポストを避けきることができない。

「うぐぁぁっ!!」

足を挟まれた犯人が、蛙のつぶれたような悲鳴を上げる。
その様子を見て、セルティは天を仰いだ。

――気の毒に。

本来、同情する余地なんてないはずの強盗たちだが、上からポストが飛んでくるという非現実的な出来事に遭遇してしまった不運には、思わず同情してしまう。
あの男たちだって、金をとったらすぐに逃走するつもりだったのだろう。それが臨也というタチの悪い男に絡まれ、挙句の果てには怒った静雄のとばっちりまで受けている。
これを不運であると言わずして、一体何と言えばいいのか。

臨也に銃を突きつけていた男は、静雄の圧倒的な力を見て、怖くなったのだろう。
おびえた様にじりじりと後ずさっていた。ちなみに銃を持つ手も小刻みに震えている。

「な…何だお前! こっちに来んじゃねぇ!!」
「あ?」
「この銃が見えねぇのか! これ以上近寄ると、こいつの頭をぶっ飛ばすぞ!!」

そう言って、男はぐりぐりと銃を臨也の頭へと押し付ける。
その様を見て、静雄は首を傾げた。

「臨也、お前ひょっとして人質になってんのか?」
「この状況でそれ以外の何に見えるっていうのかな? シズちゃんは」
「おめーは、人質になんてなるタマじゃねーだろうが。まぁ、でもこいつが人質だっていうなら丁度いいか」
「…あ?」

男は静雄の顔を見て怯み、また一歩後ずさった。
静雄の口元には、笑みが浮かんでいたのだ。それも至極嬉しそうに。

「そこのあんたよぉ。そのノミ虫が逃げ回らないように、しっかりと捕まえていろよな」

言い終わるや否や、静雄は臨也目掛けて一直線に突っ込んでくる。
静雄の予想外の動きに、銃を持った男は硬直した。
その隙に、臨也は男の腕から抜け出る。その身のこなしは、軽やかにして優雅だ。そして、そのまま男の後ろ側にまわり込むと、犯人の男の体を盾にした。

「くそ! ちょこまかと逃げんじゃねーよ。このノミ虫がっ!」
「やだね。逃げなかったら死んじゃうじゃないか」
「てめーはさっさと死ね!」
「シズちゃん、日本人の平均寿命を知らないのかい? 俺はあと50年は生きるつもりだよ」

静雄は、会話をしながらも物凄いスピードで拳を繰り出す。それを臨也は、銀行強盗の体を盾にしつつ紙一重で避ける。
臨也が静雄の攻撃を避けるたびに、銀行強盗の体は右へ左へと大きく揺さぶられ、その都度、男は「ひっ」と声にならない悲鳴を上げていた。

――あれ、助けるべきかなぁ。

静雄の攻撃にさらされて、正気を保っていられる人間なんて数えるほどしかいない。だから、盾にされた男の恐怖はすさまじいものだろう。現に、男はもう涙目になっている。
しかし、そんな男の様子になど構わず、静雄と臨也は器用に会話と喧嘩を同時進行していた。

「シズちゃん、そろそろ逃げたほうがいいんじゃない? 本当に警察が来ちゃうよ」
「警察だぁ? 俺は何もしてねーぞ。さては臨也、てめーまた罠にはめやがったな!」
「この状況で何もしていないなんてよく言えるよね。十分に器物損壊罪と傷害罪は成立するよ。大体、銀行の中に郵便ポストがあるってどんだけシュールな光景なの」
「それはてめーが銀行なんかに逃げ込むからだ!」
「逃げてきたんじゃないよ。シズちゃんが壊した店のガラス代を払うために、金をおろしに来たんじゃない。むしろ俺に感謝してほしいくらいだ」
「ふざけんな!」

怒りに任せて繰り出された静雄の蹴りが、犯人の腹に綺麗に決まった。
男は声にならない悲鳴を上げると、そのまま気絶する。男の顔には、はっきりと涙が伝っていた。
その様子を見て、臨也は大きなため息をついた。

「あーあ。シズちゃん、また人に怪我させちゃった」
「てめーが盾にしたんだろうが!」
「でも攻撃したのはシズちゃんだよ? 折角、現在進行形の銀行強盗なんていう面白いものに出くわしたのに、なんで君は邪魔をするかなぁ」

大げさに嘆いてみせる臨也を、静雄は問答無用で殴りつける。
それを臨也は軽く避けると、ポケットからナイフを取り出した。臨也の口元に薄い笑みが浮かぶ。

「まぁ、シズちゃんと遊ぶのもそれなりに楽しいからいいけどね」

臨也はナイフを静雄の顔面に向かって投げつけると、そのまま非常口に向かって走り出した。
その動きには、一切の無駄がない。

「待てや! コラ!!」

静雄は飛んできたナイフを手で受け止めると、逃げた臨也を慌てて追いかける。
そうして、臨也と静雄はあっという間に店内から出て行った。

嵐のような二人が去ったことにより、銀行の中には沈黙が落ちる。
店内には、気絶した銀行強盗が2名とポストにはさまれて身動きの取れない銀行強盗が1名。そして床に座りこんだ客と銀行員が数名という異様な光景が広がっていた。
おまけに静雄が暴れたせいで、ありとあらゆるものが壊れて散乱している。

「今のは何だったの…?」

目の前に広がっている惨状に、一人の女性が呆然と呟いた。
しかし、彼女の疑問に答える者は誰もいない。

――すみません。何か本当に…すみません。

唯一事情を把握しているセルティは、心の中で何度も謝ると自らも非常口から脱出した。
先ほどから聞こえていたパトカーのサイレンが、段々とこちらに向かって近づいてきている。
セルティは、出口においてあった愛馬にまたがると、池袋の街を走り出した。
真昼間に突如現れた都市伝説に、何人かの人間は驚いたように振り返る。

そんな人々の視線を避けるように上を見上げると、民家の屋根の上を臨也と静雄が飛んでいるのが見えた。
あれは、臨也が3年かけて習得したパルクールだ。静雄のほうは…恐らく我流だろう。
一種の芸術として完成されたかのようにも見えるパルクールに、それを本能のまま追いかける圧倒的な力。
民家の上を飛び交う二人は、まるでセットであるかのように、しっくりとはまっていた。
セルティは、二人の無駄のない動きに一瞬見蕩れたが、すぐにその姿はみえなくなった。

「…なぁ、コシュタバワー。喧嘩するほど仲がいいって諺を知ってるか? あの二人を見ていると、ちょっと信じてもいいかなって気がしてくるよ」

セルティーはハンドルを握り直すと、アクセルを思い切りふかす。
コシュタバワーは主人に同意するかのように嘶くと、全速力で池袋の街を駆け抜けた。
池袋の街は、今日も日常を謳歌している。


 

(了)
あとがき

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